くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

これにて「ひと休み」

六地蔵を紹介するシリーズも終了したので、予定通り、このブログは「ひと休み」とする。 振り返れば、10年前の、50歳の時の病気をきっかけに始めた自転車生活。

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クロスバイク、折り畳み自転車、ロードバイク、シクロクロスバイクと所有台数も増え、5年前からはサイクリングやメンテナンスなどの記録を目的に、このブログを始めた。 その間、熊本県内を中心に、色んな所を自転車で走った。

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(なかなか行けなくなった俵山峠の展望所)

特に熊本の雄大な自然、豊かで清らかな水、四季の移り変わりなど、自転車でないと実感できない多くのものを体験することができた。

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(南阿蘇村の、在りし日の「塩井社水源」)

また、各地に伝わる歴史や文化など、そこに暮らす人たちの営みに接するのも興味深かった。

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(すみこ様はお元気だろうか?)

とりわけ、ここ数年間は、古い石像、特に六地蔵を見つけるのが楽しみだった。

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(城南町の、その名も「六地蔵」の集落)

山鹿市の文化財マップ」や各市町村のHP、菊池観光協会の「まちかど資料館」の館長さん、スタッフの方々は菊池周辺の六地蔵について大変詳しく、色々と教えてくださった。 また、熊本市立図書館で見つけた「九州六地蔵考(坂口雅柳著)」

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などを参考に「六地蔵マップ」を作成。

(赤い風船は見つけた六地蔵)

こうして200余りの県内の六地蔵の所在地が判明し、自走で行けそうなところは、大部分を廻ることができた。 こんな風に六地蔵巡りをして「来世」のお願いをしているのは、とりもなおさず自分の「老い」というものを肌で感じているからでもあろう。 50歳で病気になった時、「あと10年、60歳まで生きられたらいいな・・・」と願い、このブログを始めた時も「60歳くらいまでは続けたい」と思っていた、その60歳になった。

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(この日は最高に嬉しかった)

60歳になったら「終活」をスタートして、生活をスリムにして行こうと決めていた。そんな訳で、色んな物事を「断捨離」して行かねばならず、このブログもその対照となった。 とは言え、「ブログを書かない自転車生活」というものに一抹の不安もある。 ひょっとすると、ひと月くらい経ったら再開する可能性も大なので、それまで「ひと休み」。 そして、これからも、自転車を通じて、また、このブログを通じて知り合う事ができた方々との繋がりを大切にして自転車生活を楽しんで行きたい。

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