くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

ポケットに羊羹

わたしの場合、サイクルジャージのポケットに忍ばせておく携帯食は、羊羹。

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近所のコンビニのレジには井村屋のミニ羊羹が置いてあり、近所のスーパー(サンリブ)にはヤマザキのミニ羊羹が売ってある。 井村屋のミニ羊羹は種類は煉、小倉、抹茶の3種類が通常置いてあり、値段は約50円。内容量58gで約160Kcal。 ヤマザキのミニ羊羹は煉、小倉、抹茶、栗の4種類が通常置いてあり、値段は約50円だけど、栗だけ10円高い約60円。内容量60gで約170Kcal。

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嵩張らないし、食べやすいので重宝している。

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そして、KENさんお薦めなのが「かし原の塩羊かん」。

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1本の値段が約18円で内容量が約18gで約50kcal。比べてみると、ヤマザキの栗羊羹と同じくらいの値段という計算になる。 ほんのり塩気があり、汗をかいた後は余計に美味しく感じる。 また、井村屋は塩分を多目にしてカルシウムやマグネシウムを加えた「スポーツようかん」を出しており、押し出しやすいスティックタイプは1本113Kcal。1本あたり100円ちょっとの値段となり、通常のミニ羊羹と比べると2倍くらいとなる。

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さて、先日の親戚の法事の後の会食で、「サイクリングの時にはよく羊羹を持って行く」と言う話をしていたら、それを聞いていた親戚から羊羹の詰め合わせを送って来た。

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とらやの羊羹で、1本50g包装の「小形羊羹」が5種類、合計20個入っていた。

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「とらや」のHPで値段を調べると、なんと一本あたり270円! 良い材料で、人の手で時間をかけて作り、それにネームバリューが加わると、これくらいの値段になるらしい。

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(確かに高級な味じゃのう~)

とらや(虎屋)は京都で創業し400年以上の伝統を誇る皇室御用達の和菓子屋。 時は明治維新、明治天皇が江戸(東京)に行幸し、そのまま東京に移り住むことに。その時、他の京都の皇室御用達の和菓子屋が京都に残った中、虎屋だけが東京出店を決意し東京に店を構えた。しかも数年後には店主自らが東京に居を構え、皇室御用達の和菓子屋として東京に骨を埋める覚悟をした。 こうして、虎屋は京都で培われた皇室御用達400年の歴史のブランド力から高級和菓子としての地位を確立していった。 このため、「ここぞ!」という時の手土産には「とらやの羊羹」が威力を発揮することが多いらしく、

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この事を知ったのが、8年ほど前の「おふくろさん」騒動。

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森進一が作詞家の川内康範さんの自宅に謝罪に訪れた時の手土産が「とらやの羊羹」だった。 わたしゃ、熊本生まれ熊本育ちの猿なので、「とらやの羊羹」の有難さは値段からしか解らないのだけど、熊本で「羊羹」と言えば、「山鹿羊羹」の方が有名なのだ。

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現在、山鹿羊羹は数店で製造されており、その中のひとつ、「上村屋」によれば、「明治の初めごろ、老女が米の粉を蒸して作った団子を、長方形に薄く伸ばし、上にこし餡を棒状に2本丸めて包んでいました。当時は『巻き羊羹』と呼ばれ、家庭の甘味や灯籠祭りに出かける若い人たちをもてなしていました。昭和の初め、上村屋の先々代は、棒状に丸めたこし餡を“練り羊羹”と見立て、独自の味や形から『山鹿羊羹』と呼んだのが始まりです」なんだそうだ。

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素朴な美味しさがあるし値段も安いし栄養学的にもスポーツ時の補給食に向いていそうだけど、サイクリングの携帯食には向いてなさそう。