くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

サイクリングの一期一会

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このブログを『お気に入り』に入れてらっしゃる方から一冊の本をいただいた。

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帯には「イギリスの田舎で自然とともに暮らした異色のペン画家が残した数々の貴重な風景。最小限に止めた線と描かない地の白、その絶妙なコントラストは、日本の浮世絵に通じるものがある。」と記されている。 恥ずかしながら、「フランク・パターソン(Frank Patterson)」という、 その画家の事を全く知らなかった。

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アマゾンでの書籍の説明によると・・・ 「 1871年、イギリスの港町ポーツマスに生まれる。幼い頃から自然やスケッチを好み、地元の美術学校に入学。1890年頃、画家を目指してロンドンに出るが志を得ず、広告スタジオに勤務して家具や建物のイラストを描いて生計を立てた。この頃、当時流行の自転車に乗って郊外の田園や村々をサイクリングするようになった。間もなく、雑誌『Cycling』に送ったペン画が当時の編集者ウォルター・グローブズに認められ、以後、同誌やサイクリング・ツーリスト・クラブの雑誌『CTC Gazette』などに、60年近くにわたって多数のペン画を描き続けた。1898年、サセックス州の片田舎に廃屋同然だった“ペア・ツリー・ファーム(Pear Tree Farm)"を見つけ、修繕して移り住む。この電気も水道もないファームでの自給自足的生活が彼の終生の基盤となり、仕事場となった。1952年、死去。」 ページを開けてみると、

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イギリスの四季折々の風景と、人の暮らし・・・その中に色々なタイプの自転車が生き生きと描かれている。

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今では見ることのない、ペダルのないドライジーネや、

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前輪ペダル、

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それに色々な三輪の自転車も見ることができる。

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ペン画なんだけど、色彩を感じるし、動きも感じることができるなぁ。 折角だから少しずつ楽しんでゆこうと思っていたけど、惹きつけられて一気に観てしまった。 そんな中、最も印象に残ったのが、この一枚。

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お気に入りの風景を目に止めようと振り返ったサイクリストの一瞬を切り取っている。

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思えば、わたしも同じように振り返る習性があるらしい。

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(椎葉村にサヨナラ)

それはお気に入りの風景の時もだけど、めった行かない場所では「これが最後かも・・・」と思う気持ちからだろうか? いつでも行ける「お気に入りの風景」でも、季節や天候の事を考えると、それは一度っきりの風景な訳で、要するに「一期一会」な訳ね。 ちなみに、フランク・パターソン(Frank Patterson)に関しては、ここが公式サイト(英語だけど)らしい。 それから、Youtubeにフランク・パターソンの画をいくつかアップしている人がいた。