自転車で行ける峠の中でも九州で最も高いと言われる椎矢峠(標高1460m)に挑戦した。 言いだしっぺは、またもやBenbowさん!
Benbowさんが一昨年単独走で踏破した時の経験から、矢部まで自転車を車載して、内大臣から椎矢峠で県境を越え、椎葉村で一泊し、帰りは国見峠を越えて馬見原を経由して矢部へ帰るという比較的余裕のあるコース設定。 その計画に1008さん、ハヂメさん、それにわたしが乗っかった。 今回の峠道は、ほとんどが未舗装道のため、シクロクロスバイクを使用。 当初は5月3,4日の予定だったけど天気の影響で5月4,5日へと一日順延となった。 朝6時半に1008さんにピックアップしてもらい、国道445号線で矢部へ。Benbowさんをピックアップしてきたハヂメさんらと「道の駅 通潤橋」の駐車場に集合し、準備をしていると、
あろうことか、わたくしめがヘルメットを家に忘れてくるという大失態を演じてしまい、チポリーノに行って、若旦那にヘルメットを貸していただく。
そんな訳でチポリーノを8時過ぎに出発し、矢部の街中をしばらく走って国道218号線に出て白小野から左折し内大臣入口から左折。 内大臣橋を渡って
県道153号線からすぐ左へ折れて内大臣林道で峠を目指す。
この林道、最初は真新しい舗装道で、この時、大牟田のMTB軍団に抜かれる。
しばらくすると、舗装道が終わり、
そして道が荒れてくる。
今回、Benbowさん、1008さんそしてわたしは、かなりの悪路でも大丈夫なブロックタイヤのシクロクロスで参戦したけど、
ハヂメさんはロードバイクに未舗装道走行用のタイヤ幅26㎜の「グラベルキング」。
悪路に入ってしばらく経った頃、そのハヂメさんに絶体絶命のアクシデントが発生するが、相変わらずの強運で見事に戦線復帰。
段々荒れてくる路面に苦労しつつ、時々休憩しながら進む。
その後、高度が上がるにつれて雲が降りてくる。
一部に舗装箇所もあるものの、道もどんどん荒れてくる。
ところで、意外にもこの辺りにはヒキガエルが多数生息しており、道に出てきたり、林の中で求愛の鳴き声を上げていた。
その後も道は荒れ続け、
シクロクロスでも走行困難な区間も随所に。
眺めは良くなく、休憩をいれながらひたすら上へ。
やがて、待ちに待った椎矢峠に到着!
上りの終盤はかなりの部分、ロードバイクを押して上がらざるを得なかったハヂメさんも笑顔で到着。
しばらく休憩したものの、寒くなって下りへ。 ところがその下りの路面も荒れていて、まったくスピードが出せない。
けど、まあ漕がなくて良い分、新緑を愛でる余裕も少し。
かなり下って、沢の水を汲めるところで休憩。ハヂメさんがバーナーでお湯を沸かし、ドリップ珈琲を入れてくれた。
ところが折角の珈琲タイムなのに雲が降りてきて霧雨状態となってきたため、早々に再スタート。 その後も路面の悪い中、ひたすら下り、
やっとのことで舗装道となる。
舗装道路の有難さを実感しながら、しばらく下っていると、青空が見え出す。
すると、こんなところになってハヂメさんがパンク!
結果的には、パンクはこの一回だけだった。 その後も道を下って、
県道142号線に突き当る。
ここから左折し
上椎葉ダムのダム湖である日向椎葉湖の畔を走る。
椎葉村の中心部へ降り、ひえつき節ゆかりの「鶴富屋敷」へ。
入場料200円を払い、おばちゃんの解説を聞き、
屋敷内を見回り、
那須の大八との悲恋で有名な鶴富姫の墓
などを見学。その後、「民宿ひえつき荘」にチェックイン。
部屋の前からの眺めもなかなかよろし。
お風呂の後、夕食。
女将さんの有り難い処世訓に聞き入り、
その後、部屋で皆と話をして就寝。 「椎矢峠は想像以上に過酷だったよなあ・・・」と振り返りながら深い眠りの淵へ・・・。 1日目の走行距離:74.0㎞