くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

『残る桜も散る桜』

先日、大津北中学校の横とHSR九州の桜のトンネルをくぐって帰宅後、天気予報を確認すると週末はずっと雨。 「平地の桜は今日が最後かあ」と思うと名残惜しくなってクロスバイクにまたがり近場の桜を見に行った。 保田窪放水路。

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そして、立田山。

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その日、夏日となった熊本市ではソメイヨシノの満開宣言が出されたけれど、前日降った雨のためか、すでにあちこちで桜吹雪が舞い始めていた。

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「花よりもなほ」という映画がある。

時は元禄十五年。父親の仇討のために信州から江戸に出てきて3年になる「宗左」という侍が貧乏長屋で暮らしている。仇討の相手を見つけ出したものの、宗左の剣の腕はからっきし。仇討を果たす決心のできない宗左は長屋で暮らすうちに次第に心に変化が・・・という話。 タイトルの「花よりもなほ」は、殿中松の廊下で刃傷沙汰を起し切腹した浅野内匠頭の辞世の句、「風さそふ 花よりもなほ 我はまた 春の名残を いかにとやせん」から取ったもの。映画でも赤穂浪士が数名、宗佐の住む長屋に潜伏していて、討ち入りの機会を伺っているという設定になっていて、ストーリーに陰陽をつけている。 「桜は来年も咲けるから潔く散れるんだよ」というような台詞が幾度と出てきて印象深かった。 ところで、桜の花びらが落ちるスピードは「秒速5センチメートル」なんだそうだ。

転校を機に巡り合い、そして離れ離れになった若いふたり。ふたりの心の距離と、遠ざかる速さをテーマとしたアニメ作品。それにしても切ないねえ。 さて、桜をテーマにした歌は沢山あるけど、自分では、やっぱりこれが一番かな? 経る(ふる)時