くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

のんびり木山往還

早くから走りに行こうと思ったけど、余りの寒さに陽が照るのを待って午前9時過ぎに出発。昼過ぎから用事もあるので、近場を廻ることにする。 先日走った日向往還の第一区間。国道3号線の長六橋を南へ渡り、産業道路との交差点を過ぎて山本釣り具店のところを左へ折れたところにある「御船口」。

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ここを南へ進むと御船方面への日向往還で、東へ進むと、木山へ繋がる「木山往還」となる。この約3里(12㎞)の木山往還を走ってみる。 木山往還についてはネットで調べたところによると、「taronの日記」と「古文書で読む参勤交代ブログ」が古地図を参考にルートを復元しているけど、両者は健軍から花立までが違うルートとなっている。 今日は、これまで走ったことのなさそうな道が多い「taronの日記」の方のルートを辿ることにする。 保田窪本通りから産業道路に出て西へ。国道3号線との交差点を左折して「御船口」に到着。追分石の文字は判りにくいが「左きやま、右みふね」と書いてある。

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それはさておき、ここの向かいにある伝書鳩の鳩舎が気になる。

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さあ、ここから東へ木山往還を辿る。初めて通るような裏道を走って、医学部の裏の付近の路地を進む。

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江戸時代から往来を見つめてきた放牛地蔵も佇んでいる。

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白山通りを渡り、白山小学校を迂回し、出水の路地を進み、熊本国府高校のグラウンドの裏を通る。

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八王子通りのひとつ北側の路地を走り、出水ふれあい通りの交差点の少し前で八王子通りに出て県立図書館の先から右折。市総合体育館の裏の路地を進む。

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電車通りを横切り、八丁馬場参道を走る。

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健軍神社に突き当り右折。

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すぐ左折して道なりに進む。自動車会館、盲学校などを経由して桜木の路地を進み、花立へ。 ここに追分石が残っている。

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「花立往還」の標柱もあるが、この往還についてはネットに詳しい記載がない。ひょっとすると、いま砂取から辿った道が「花立往還」かもしれない。 この追分石には「右すなとり 左ぬやまず」と彫られている。

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この石のすぐ先にあるパン屋さん「モン・クール」に寄る。

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あんパンとカレーパンを買って、イートインスペースはないけれど、サービスの珈琲をいただいていたら、売り場の隅にシュトレンが売ってあるのに気付き、

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急に食べたくなって購入。ちょこっとずつスライスして食べるのが楽しみ。

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先ほどの追分石のところから、その先の交差点までの約100m区間はよく通る道なんだけど、そこから先も初めて走る道。そこからしばらく東へ走ると、何やら道を遮るように木立が・・・。

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ここにあるのが「猫伏石(ねこぶくいし)」。

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益城町のHPによれば、猫伏石には次のような言い伝えがある。 加藤清正が熊本城築城の際、横手五郎という怪力の人夫に城の土台となる大きな石を探し持ってくることを命じた。木山川上流の河原(西原村)で見つけた大きな石を3つ「猫伏(※)」に包み、背中に背負って熊本へ帰る途中、猫伏がその重さに耐えられず府内古閑のところで破けてしまった。五郎は3つのうち小さな2つを両手に抱え、もう一つをその場に残して帰った。その残された巨石は、誰も動かすことができず今でも道の真ん中に横たわっている。 ※猫伏・・・農作物の収納や穀物の乾燥などに用いる農具。縦糸、横糸ともに大人の小指大の藁縄で編んだ一辺が3m、厚さ2㎝にもなる敷物で、大人2人で扱わなければならないほどの重量がある。 大変に存在感のあるふたつの石で、面白い。 そこからさらに、ひたすら東へ。高速道路をアンダーパスしてしばらく走り、安永地区に入り、神社の前を抜けると、

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突き当りとなり右折すると県道28号線に突き当たる。さらに県道を東へ進むと木山に到着し三里の旅の終わり。 さらに東へ走り、国道443号線へ左折。阿蘇の山並みはうっすら雪を被っている。

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今日は空気が澄んでいて金峰山も割にくっきり見える。

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国道を北へ走り、県道103号線に突き当り左折。少し走って右折して運動公園でトイレ休憩。

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そこから小山山の南側を走って、みきたかさんちに届け物をして農免道路を西へ。一度行ってみたかった長嶺の「男子ごはんのGull Gray」へ。

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メニューはどれもお手頃価格。

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定食屋らしからぬ店内の雰囲気。

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ワンコインにしては味もボリュームをまずまずのチキンカツ定食であった。

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わたし的にはファーストクラスのコスパ! 「こりゃ、また来るね。」と思いながら国体道路に出て、大藪サイクルに寄って帰る。 本日の走行距離:35.7㎞

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