くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

いつまでペダルを漕げるだろう?

非常に残念なことだけど、いつかはロードバイクに乗れなくなる日が来る。

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現在、58歳。何時、何が起きてもおかしくない。 例え、大きな病気や事故を免れたとしても、年齢とともに平衡感覚が衰えて、二輪車には乗れなくなる。 それでも、平衡感覚以外の五体が満足なら三輪自転車でペダルをこぎ続けることもできるかもしれない。 最近は、電動アシスト三輪自転車というのもできている。

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(普通の三輪車タイプ)
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(前輪が二つあるタイプ)

ただし、父親が三回も脳梗塞を起こしているので、自分も半身不随になってしまい、電動補助三輪自転車どころではなくなるかも・・・。 ところが、半身不随の人でも楽しく漕げる、「足こぎ車いす(商品名はProfhand:プロファンド)」というものがある。 仙台の車いすメーカーが開発したもので、両足でペダルを漕ぎ、動く方の手で操縦する。

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この「足こぎ車いす」、思いのほか楽しいようで、それまで寝たきりに近いような人が、楽な感じでペダルを漕いでいる。 最初は動く方の足で漕いでいるが、練習をすると不自由な足の方も力がついてくるという。 脳からの刺激が低下しているはずの側の足が動くようになるのは脊髄反射を利用しているかららしい。 本来、人間には、「片方の足を踏み出すと、続けてもう片方の足が踏み出す」という脊髄反射が備わっている。 大脳が発達するとその反射ははっきりしなくなるけど、新生児ではその反射を見ることができる。

ちなみに新生児では、その他にも、手の平に当たるものを握りしめる反射や、びっくりしたり落ちようとすると、しがみつこうとする反射や、頬に何かが当たるとそちらに口を持ってゆこうとする反射などが観られる。 このように、脊髄・脳幹に反射中枢をもち、胎生5~6ヶ月より発達し、成熟とともに生後2~4ヶ月で消失をはじめ、さらに高次の神経機構(中脳・皮質)により抑制されていく反射のことを「原始反射」という。 何か考え事をしたりしてもちゃんと自転車を漕ぐことができるのは、このような「反射」のお蔭なんだろう。

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(こちらもハヂメさんのブログより)

せめてあと10年、生まれながらに備わった反射を活用してロードバイクのペダルを漕いでいたいけど、どうなることやら・・・。