くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

いや川水源と御手洗水源

熊本市内の水源は大方廻ってしまったので、最近は周辺の水源を廻っている。今日は、美里町の旧・中央町にある『いや川水源』と小川町の『御手洗水源』を廻ることにする。 クロモリロードバイクで午前8時少し前に出発。京塚を抜けて、健軍自衛隊の間の通りを通って県道226号線を南下。秋津川を渡り、木山川を渡ってすぐ左折し、やがて右折して田舎道を通って浮島神社の前を通る。

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サントリービール工場の丘を越えて、高速をくぐり右折。田舎道を通って、途中で右折。御船川を渡って左折。今日は甲佐のトンネルを通らずに、『妙見坂』で山越えの道を進む。

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途中、雰囲気が良さそうな坂が見えたのでそちらへ寄り道すると、こんなところにも西南の役関係の史跡が。

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峠を越えて妙見谷へ下り、国道443号線に出て、数百メートルして左折し、甲佐の田舎道を進む。

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甲佐高校の裏山に『加藤神社』があるので、寄ってみる。

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参道にある史跡の標識に、『岩鼻神社』と書いてあるので、怪訝に思い、近くを散歩中のお父さんに聞くと、「ここん神社は『清正公(せいしょこ)さん』ですばい。」と。どうも、この神社、地元の人たちには『清正公さん』と呼ばれているらしい。急な参道を登ると確かに鳥居には『加藤神社』と刻まれている。

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比較的質素な本殿。

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境内には、清正公没後350年、360年、370年などの記念碑や、八角塔などが建っている。

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ここに清正公が祀られているのは、彼が緑川に鵜の瀬堰を作り、そこから取水した『大井手用水』

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により甲佐町一帯の利水を行ったことで、米作の作高が一気に増えたことの感謝の意によるものらしい。 甲佐町役場のところからセブンイレブンで燃料補給して、緑川を渡り、中央小学校の横を通って国道218号線に出て左折しすぐ右折して美里町中央庁舎へ。

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その後方に見える鳳林山。

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目指す『いや川水源』はその鳳林山の麓にあるらしいが、詳しい道がわからず、農作業中のおかあさんらに聞きながら進むと、中小路の集落にやっと案内板。

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ところがそこから先の案内板がなく、左折すべき所を直進していると、そば畑。

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調子に乗って進んでいると豊野へ行きそうになったので、戻ってまたみつけたおかあさんに聞いて、やっと近づいてゆく。

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そしてやっとのことで水源に到着。

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水源およびその周辺にはギンナンの実が落ちて独特の匂いが立ち込めている。

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口に含むとかすかなギンナン風味が広がる。そんなことより、ここの特徴は、カワベニマダラという天然記念物。

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水中の石の表面などに付着する、淡水性の紅い色をした紅藻(こうそう)類の一種。

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現在は、僅かに認めるだけだが、かつては水源の石の表面に広範囲に生息していたそうである。『いや川』とは『胞衣川』と書き、熊本県のHPによると、『昔の人たちは、お産があると赤ん坊をとりあげるときに使った衣服(これを胞衣(いや)という)をこの川で洗い清めたため、血が川石について紅くなった。それから胞衣川の名が生まれた。』とある。 『胞衣』という言葉には覚えがあったので調べてみると、正式には「えな」または「ほうい、ほうえ」と読み、胎児を包んでいた膜や胎盤など、後産(あとざん)として体外に排出されるものを指す。 『奈良時代から平安時代にかけて流行した陰陽道では胞衣を生命誕生に霊的に関与する重要な物とし、赤子が居た世界とこの世界を結ぶ駕篭かごのようなものだとか、そこを通る時に赤子を守るものだとか考えられていた。また転じて赤子のその後の人生に関与するものとしていた。 大辞泉によれば産後 5 日目または 7 日目に洗い清めた胞衣を胞衣桶や胞衣壷に納め、吉日に恵方に埋める胞衣納めという儀式がある。』(安岐郷誌の『天照大神の胞衣伝説』より) さて、秋なのに夏のように暑くなってきたので、次を目指す。田舎道を適当に走り、県道105号線へ右折し、上りに入る。

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三千段の石段への分岐部のアップダウンを過ぎ、さらに上りへ。

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やがて蕨野峠へ。

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少し下って、『峠の岩清水』で給水。

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そこから少し下ったところにある、『舞鴫(もうしぎ)文殊堂』を見に行く。

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自転車から降りて、狭い急な坂を下って、『文殊堂』に到着。

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『文殊』と言えば、学問の神様で、ここの文殊堂は『西の大宰府』と呼ばれているらしく、入学祈願の大量の絵馬。

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それだけでなく、周辺には色んな神様が祀られている。

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ここ『舞鴫地区』は急峻な斜面と、それ故の石垣が特徴。

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文殊堂へのこの急峻な坂道を『願かけ夢御坂』と呼ぶらしい。

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そこからさらに下り、県道105号線から県道32号線に出て左折。小川町に下って右折し、県道312号線を右折。小野部田小学校の少し手前から右折し数百m上ると高速道路の高架下に、以前見逃した『御手洗水源』。

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地区の水場で、かつては三段に分けた水場があったが、今は時代のニーズに合わせて二段へ。ちなみに上の段の厳重に囲ってある水場では、蛍の養殖をしているらしい。

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ちなみに『御手洗水源』と言えば、豊野にあるのが馴染みがあるけど、三角の山の方にもあるらしい。 県道312号線に戻って、北へ。国道218号線の交差点から右折して、松橋インター近くのインド料理SANJIへ。

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スペシャルランチ880円はアベノミクス効果か、値上げしちゃったらしい。

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しかもナンのレベルがやや落ちちゃった感じがしたけど、ともかく、お腹いっぱいになって店を出る。 県道313号線に入って北へ。国道266号線に突き当たって右折し、城南の旧道へ。途中で左折し、田舎道を走る。

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めど町橋を渡り、あとはいつものように、浜線バイパスから出水ふれあい通り経由で帰った。 本日の走行距離:82.1km またまたGPSロガーの調子が悪く、走行図は無し。