くまもと自転車紀行

熊本市およびその周辺を走行した記録や装備・メンテなど、自転車にまつわることがらを中心としたブログです

水俣から峠ふたつ越えて人吉へ

今年の球磨川センチュリーライドでご一緒した、人吉のmotteaさんからのお誘いもあり、先日、Benbowさんが開拓して、その後ペプシンさんも走った、水俣から人吉へのルートを走る。 この秋一番の冷え込みのせいもあり、うったちが悪く、午前9時前にクロモリロードバイクで出発。白川沿いの道を熊本駅へ。

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9時51分発の新幹線で輪行。

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Benbowさんの輪行テクに倣って3両目最後部の自由席を狙うも、先客が座席を占領しており、連結部で我慢する。

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数十分で新水俣駅に到着し、自転車を組み立て、国道3号線沿いを走って肥薩オレンジ鉄道の水俣駅裏にある、『日本一長~い運動場』の開始地点へ。

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ここは昭和9年に開業し昭和63年に廃業した山野線跡地を約13kmにわたって自転車・歩行者専用道路に整備したものである。

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『ゆうかファミリーサイクリングロード』と同じようなもので、市街地部では生活道路がいくつも横切る。

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しばらく並行する肥薩オレンジ鉄道の路線から離れると横切る道もぐっと少なくなる。

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周囲の風景ものんびりしている。

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少しづつ山間部へ上がっていく。

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やがて『日本一長~い運動場』が終了。

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そのまま道なりに進むと県道15号線に入る。この県道、意外に道が広い。

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道幅はやがて狭くなり、所々に鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれる。

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本格的な登りが始まると、なるほどBenbowさんが気に入ったという、渓流沿いの道となる。

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渓流のせせらぎを絶えず聴きながら上がって行く。軽トラック一台通らず、林道の独り占め状態で峠へ。峠が県境となっており、鹿児島県へ入る。

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ウィンドブレーカを着込んでダウンヒルへ。県道421号線に突き当たって右折し伊佐の市街地方面へ。

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しばらくすると再び渓流沿いとなる。

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しばらく走ると路面が良くなり、下り勾配を利用して快調に走る。県道422号線へ左折し、しばらく走って国道268号線に合流し、ローソンで燃料補給。久七峠への道を聞こうと思って、レジのおねえさんに『ひさしち峠へはどう行けば?』と聞くと『あ~、くしち峠へはですね・・・』と言われた。 教えられたようにローソン裏側の市街地方面へ。

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最初の信号で左折し国道267号線に入る。

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ここから北からの強い向かい風に苦しみながら次第に坂道へ。

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大型トラックが頻繁に追い越して行くので歩道を走る。ここも道沿いに渓流が。

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しばらく登ると久七トンネルが見え、その手前を左側へ行くと、峠へ。

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峠への道はなかなか険しい。

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勾配が緩やかになってもしばらく登り、やがて峠に到着。

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そこから600mほど進むと県境。

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そこからの道は、下りが苦手なわたしでも時々ブレーキをかければよい程度の適度な勾配。

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やがて国道267号線に突き当たる。

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そこからの下り勾配は急で、ブレーキレバーを握り締めて下り、勾配が緩やかになった右手に『寺本製茶』を発見!motteaさんはここの三代目なのだ。

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久しぶりにmotteaさんにお会いし、早速、美味しいお茶を一杯。

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ふと横をみると急須や湯飲みが沢山。

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ひとしきり自転車談義をし、工場内を見せていただく。『工場』と言えば、床はコンクリート、あるいは室内ならタイルばり、というのが相場であるが、ここ寺本製茶は床も壁も、総檜(ヒノキ)造り!!先日の『檜垣』の名前の由来を思い出す。 茶葉の摘み取り後、『蒸し』などの下処理をしたものを契約農家から仕入れ、ここで選別、こだわりの火入(ひいれ:焙煎のこと)、ブレンドなどの過程を経て製品化している。 茶葉の篩い分け器。

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茶葉と茎の選別器。

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マイナス3℃の冷蔵室。

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出荷前の製品。

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こだわりの、遠赤外線を利用した焙煎器。

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焙煎前後の香りの違いも体験させてもらった。

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もう一台、ドラム型の焙煎器。

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真空パック器。

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お茶パック作製器。

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そして最後にマイナス30℃の『茶の蔵』を見せてもらった。

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毎日飲むお茶だが、その製造過程をこの目で実際に見るのは初めてで、大変興味深かった。 motteaさんのお父さんは、本業のお茶の他は庭造りが趣味らしく、紅葉やツツジなど季節ごとに楽しめる庭造りをしておられた。

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寺本製茶で一番の売れ筋だと言うお茶を購入し、おまけに最高級茶の試飲用パックをいただき、寺本製茶を辞す。

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そこから下り勾配の国道267号線を7kmほど走ると人吉駅に突き当たる。その前に、まだ行ってなかった青井阿蘇神社にお参り。

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駅前で自転車を輪行バッグに詰め、16時48分発の九州横断特急に乗り込む。

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最後部の座席の後ろの隙間に収納するが、横向きでは一部が通路にはみ出るので立てて収納。

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熊本駅まで来たところ、なんと豊肥線に入る段階で進行方向が逆向きになるので座席を回転させるように車内放送があり、同じ場所での収納を諦め、連結部に移動。

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水前寺駅で降りて自転車を組み立て、帰宅は午後7時少し前であった。 本日の走行距離:89.9km

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